5年ほど前になるか、PC を自作した。当時は Pentium III 933MHz と言えばなかなかの高スペックで、何かしらのソフトを動かしていてもストレスは感じなかった。当時のプログラマーはハードウェアの性能をプログラムの腕でカバーしていたところがあって、低スペックの PC でもソフトが動作するよう、日夜努力してくれていた。ところがハードの性能が向上するにつれて、ソフトが高スペックを要求し始めた。
私の主な PC利用方法であるネットでの情報収集にも、その影響は如実に現れている。たまに訪れる HP で、FLASH のページを開くと、マウスの動作に処理が追いつかないことがある。何というか、マウスを動かすだけで FLASH が CPU に負荷をかけている感じだ。FLASH なんざ使うなと思いつつも、時代の潮流は止められない。
ところで、現在使っている PC は、6〜7代目にあたる。私の PC暦は 15年ほどで、PC-9801 のころからのお付き合いである。おかげで目も悪くなった。昔から MS-DOS のコマンド打ち込み式に慣れているせいか、未だに Windows という OS に違和感を覚える。最近は Linux に脚光が集まってきたようで何よりだ。しかし一般ユーザーは、あえて不便な Linux を使い始めることはないだろうから、Windows の地位は揺るがないはずだ。しかし油断は禁物だ、ゲイツ。
話を戻して、希望スペックとして、CPU は Dual にしたいところだが、一年中電源をつけっぱなしのため、電力消費量がバカみたいに跳ね上がることは避けたい。そのため、今流行の Hyper-Threading でガマンした。これは、一つの CPU を擬似的に Dual に見立てることで、処理能力を向上させる技術だが、CPU 100% の処理をさせるような場合は、大して意味を為さない。所詮その CPU が持つ性能を上回ることはないのである。ほんの少しマシになる程度と考えておこう。