First Creation: 2004/07/17
Last Update: 2006/01/07
うっとうしい雨の続く 7月半ば、とうとつに三連休が出現した。神の恵みか悪魔の罠か?
むろん急に休みがわき出るはずがない。奇跡は起きないものだ。その証拠に私のロトはいつまで経っても当たらない。これはつまり、単に祝日のチェックをしていなかっただけである。急がしかったからなあ。と、忙しさをアピールしつつ、忘れっぽさを一人フォロー。
ともあれ、祝日は 7/19 月曜日、体育の日だ。
祝日とは本来、何かを祝うめでたい日であるべきだ。それが体育の日? 訳が分からない。体育を推奨する日なのか? 運動しろということなのか? 障害者や保護団体からクレームが来そうな日だな。しかし公然と休めるなら「ヒトラーの日」だろうが「ランボーの日」だろうがかまわない。私は心が広い人間だ。いっそのこと毎月三日くらい祝日を作ればいいのだ。「釣りの日」とか「映画の日」とか。「ランボーの日」を作るなら最低主演男優賞を獲った人ではなく、詩人の方で頼む。
帰郷するに当たって、二泊三日では厳しいので、有休を使って三泊四日の予定を組んだ。お盆を休めない人間が、フライング気味の墓参りをするためだけに里帰り、というのでは芸がない。何年かぶりにすっかり様変わりしたであろう町並みを冷やかすことにした。気分はすっかり旅行モード、遊休である。
※ 2004年07月24日 追記: なんと愚か。7/19 は体育の日ではなく、海の日ではないか。某王様から指摘を受けたので修正しておく。自分に「バカめ」と言ってやれ。ちくしょう。
朝 10時。実は前日の金曜日に飲みに行っていたので何も準備ができていない。目を覚ました私は速攻で掃除・洗濯を済ませ、WEB で高速バスの時刻を調べ、予約を入れた。高速バスにしたのには理由があって、愛機 FZ-10 で美しい風景を撮れないものかと考えていたのだ。
着替えと愛機 FZ-10 (デジカメ)と携帯と電源と、忘れてはならない ZAURUS SL-C860 をリュックに放り込み、家を出た。大して暑くはないが、やたら湿度が高いせいで、グラスについた水滴のようにじっとりと汗が吹き出してくる。
暑気払いに仙台駅でロト6 を 5回分購入。前回は 4回継続で 5等が 2回当たった。半分元は取れたことになる。今回は 5回継続したからそろそろ 2等が当ってくれるはずだ。3等でもいいぞちくしょう。
チケット売り場。発車時刻の 10分前に駆け込んで急いでチケットを買った。そして余った 10分ですら有効に使う。友人の結婚式の招待状を出すためにポストを捜し回る。雨の中ご苦労なことだ。投函して高速バス乗り場に戻るとちょうどバスが着ていたので、そのまま乗り込んだ。後はほっといても目的地に着く。
車内は適度に冷えていて、5分もすれば汗は引いた。乗客が次々に上着を着始めたので、やや寒かったのかもしれない。私のような暑がりにはちょうど良い温度だ。
走るに従い、雨が曇りに変わり、晴れ間をのぞかせるなど、旅情気分を盛り上げた。しかし FZ-10 が活躍することはなかった。車内でカメラを取り出すのはかなり勇気がいるのだ。しかも通路側の席だから景色を撮るには隣のおっさんが邪魔である。
ZAURUS で mp3 を聴きつつ文章を書いたりうとうとしたりしていると、目的地に到着した。感覚的にはあっと言う間だった。
ラピア・ターミナルのひとつ手前の八日町で降りると、七夕祭りの真っ最中で、まともに歩けないほどの盛況振りだ。撮影は明日にしよう。そう思いながら家路に着く。途中でお供え物と人間様のエサを買ってようやく到着である。
お供えをして久しぶりに会った叔父と軽く飲んでいると、外に飲みに行こうという話になった。「お姉ちゃんのいる店がいいか?」と聞かれたが、まさか「はい」と言う訳にもいかず、言葉を濁しているうちにいつの間にかそういう運びになった。本当だ。
1軒目は小学生かその前くらいに一度行ったことのあるクラブだった。高級そうな店で、内心冷や汗ものである。飲んでいる叔父はひょうきんな男に変貌していて、楽しそうにママと話していた。顔なじみのホステスからカラオケを薦められると、嫌がってはいたもののついに歌い出した。
あの娘をペットにしたくって
ニッサンするのはパッカード
骨のずいまでシボレーで
あとでひじてつクラウンさ
ジャガジャガのむのもフォドフォドに
ここらで止めてもいいコロナ
ビュックりするほどタウナスで
おまけに心臓がデボネアで
おやマアキュリーな人だこと
てなてなおだてにすぐルノー
オペルオペルはもうお止し
あんまりコルトじゃ身がもたぬ
あなたは私のブルーバード
ミンクス買うのよ約束を
キャロルと忘れてダットサン
こんど逢ったらコンテッサ
とっちめちゃおうとマツダけど
逢えばやっぱりオースチン
ベンツにグロリアねころんで
ベレットするなよヒルマンから
それでは試験にクライスラー
鐘がなるなるリンカーンと
ワーゲンうちだよ色恋を
忘れて勉強セドリック
歌詞の意味は不明だがなかなか上手いではないか。山田康夫が歌っているような感じだ。ルパン三世の方ではなくてダーティ・ハリーの真面目なときの山田康夫。うーん、ちょっと違うかな? ちなみに叔父は小柄である。
ほろ酔い気分のまま河岸を変えて 2軒目へ。またしてもクラブだ。その店には久しぶりに顔を出したらしい。背の高いお姉さんがいた。身長も私より 2cm 程高い上、ヒールを履いているので並ぶと余裕で越されてしまう。カッコイイ女性は好きなのだが、外の客のところへ戻ってしまった。残念。帰り際、その女性からヨン様とか呼ばれてしまう。誰だそれは。
この時点でお互いかなりキまっていたのだが、最後にもう一軒。そこは 30分ほどで退去した。もう何が何やら。顔見せによったようなものだ。すべておごってもらった。Thanks。
だが当分酒はいらない。