First Creation : 2004/09/18
Last Update: 2005/07/11
WEB を彷徨っていると、ZAURUS に見やすいフォントがあるという記事を発見した。その名も「ぱうフォント」。今回は「ぱうフォント」のインストールに挑戦した。
さっそくインストールしてみようと思い立ったものの、ダウンロードしたファイルが「pawfont_104.lzh」だ。lzh は lha がないと解凍できないのである。残念ながら、各種ツール類である arms_util にも入っていなかった。unzip ならあるのだが・・・どこかから探してきて入れるしかない。
「lha for UNIX」は比較的簡単に発見することができた。問題は、そこでダウンロードできる「lha-114i.tar.gz」を解凍した時に、実行ファイルが作成されないことだ。つまり、解凍するための実行ファイルがないから、自分でコンパイルして実行ファイルを作ってやらなければならないのだ。
さて、Makefile というファイルがある。このことから、make コマンドでコンパイルしなければならないのだろうと予想できる。ところが、zaurus にはその make コマンドが入っていないのだ。
こんな素人にどうしろと? まあいい。どこかに ipkg が落ちてるだろうと思って探したら、あったあった。「lha_1.14i-ac20030921_arm.ipk」。
lha をインストールする前に「libiconv_1.8-2_arm.ipk」をインストールしろと書いてある。ibiconv って何だ・・・? また余計なものをインストールしなければならないのか。
悩んでいても無駄に時間が過ぎるばかりなので、さくっと本体にインストール。ターミナルから lha とやると、おお、動いた。MS-DOS ユーザーをなめるなよ、とかぶつぶつ独り言をつぶやいて懐かしいコマンドを入力。
# lha e pawfont_104.lzh
ipkg のファイルが解凍されて出てきた。後はこのフォントをインストールすれば、見やすいフォントになるはずだ。
1. インストール
pawfont_104.lzh を解凍した後に出てきた ipk のファイルからインストールを行った。・・・が、フォントが変わらない? 説明書を読むと、まだ何かやらなければならないらしい。
SLザウルスのフォントは、「LCフォント」に固定されているため、「ぱうフォント」を「LCフォント」に詐称してやるのがいいらしい。なお、
※ ターミナルで使うフォントを 必ず 「16ドットLCフォント」および「ぱうフォント」 以外に設定してください。
と書いてあった。
ターミナルでフォントの大きさをどう変更するのか分からん。通常は何かのソフトを起動しておいて、Fn + 2 とかやると文字が大きくなるのだが、私の使う「qpe-embeddedkonsole-ja」だと、単にタイトルバーが消えるだけだ。このソフトはタブ式のターミナルで、Fn + 1 とか 2 とかに別のショートカットキーが割り当てられているからだろう。
でもなんか昔変更できたような記憶があるんだよなぁ。まあそのうち思い出すだろう。とりあえず放っておいて詐称してみようじゃないか。
# cd /home/QtPalmtop/lib/fonts
# ls paw*
で、「pawfont_160_50.qpf」「pawfont_160_50_t10.qpf」の二つが入っていた。よしよし。
# sudo mv lcfont_160_50_t10.qpf lcfont_160_50_t10.qpf.orig
# ln -s pawfont_160_50_t10.qpf lcfont_160_50_t10.qpf
# shutdown -r now
この状態でアプリケーションを起動して、フォントを大きくしていくと、やや丸っこいフォントになった。これがぱうフォントか。太字でなかなか見やすい。
しかし困った問題が一つあって、私が html や cgi、js ファイルを編集する時はもう二回りくらい小さなフォントを使用しているのだ。何故ならあまり大きなフォントを使うと折り返しが頻繁に起こり、インデントされているとはいえすごく見づらくなってしまうためだ。折り返さないと多少見やすくはなるのだが、どのみち横スクロールしないで見れる文字数が少なくなってしまう。
これではソースやプログラム等の編集には向かない。何かの文章を編集するときにはいいが・・・もう少し小さ目のぱうフォントを出してくれないものか、などと勝手なことを夢想している間に、夏は過ぎゆく。