First Creation 2007/12/19
Last Update 2007/12/28
Bloody Mary > Column > 2007/12/19 - Wednesday

悪夢の三日間 - 地獄の引越し祭り

B 旧ホラー映画のタイトルのようだ。何と 10 年ぶりの引越し。

忘年会シーズン

飲み会で出される料理と酒についての考察

12 月は飲み会が多すぎる。忘年会シーズンだからしょうがないと思いつつ、毎週のように催されていれば、参加費も馬鹿にならない。しかもたいていは会社がらみの飲み会だから高確率で拷問と変わりない。今年も忘年会という名のアルコール摂取会が毎週のように企画されていて、酒に弱い私などはげんなりしてしまうのである。毎年同じような感想を抱いているのは、歴史が繰り返しているからなのだろうか。

どう考えても飲み会というイベントは 100 害あって 1 利しかない。 1 利というのは「楽しさ」である。それ以外は全部害でしかない。中には楽しくない飲み会もあるから虚しくなる。

先日行われた会社の忘年会などひどかった。やたらとテンションの高い幹事がはりきりすぎて、ビンゴゲームなどのイベント時間が忘年会の半分以上を占めていた。落ち着いて飲めやしない。雑音から逃れようとしてピッチが早くなり、おかげさまで終了前に既に 2 日酔いになっている有様である。前述したように、私は酒に弱すぎる体質だ。 2 日酔いならまだしも、 3 時間酔い(飲み始めてから 3 時間後に頭痛)になることがままある。これは、私的に悪酔いのパターンに分類される。未だに自分の酒量を弁えない男である。

たまには酒宴で騒ぐのもいいが、たまにでいいのである。できれば落ち着いた雰囲気の店で、厳選した酒を嗜みたいものだ。これは酒に弱い人間の魂の叫びである。

ちなみに、上記忘年会のビンゴゲームの景品は笑点に匹敵した。もらえるのは忘年会のタダ券と一発芸実行権。つまりサラシ者になれる権利。私は余裕でハズレだが、残念と思えないのは何故だろう。

ある女性は言う。「飲み会は夕食代わりなのよ。楽しめるし夕飯作らなくていいから楽なの」 しかしちょっと考えてみようではないか。飲み会の平均的な予算は 1 回 3,500 円。高いところなど 5,000 円以上かかる。飲み放題の料金 1,500 円を除いたとしても 2,000 〜 3,500 円になる。酒抜きで 1 食 3,500 円って、どれだけ高級料理ですか。 2,000 円としたって日常的に支払うにはかなり抵抗のある金額だ。「そのくらいなら払えるだろ」って言うヤツは毎日キャビアでも食べて通風になれ。あ・・・ホンネが・・・

続き。 2,000 〜 3,500 円といったら結構なものが食べられる値段である。 2 人分で考えると 4,000 〜 7,000 円。ちょっとしたイタリアンが食べられる。中華料理だって家庭フランス料理だって食べられるではないか。一方、飲み会で出される料理ときたら、高タンパク・高カロリーが売りの非常食と言わんばかりのシロモノで、雪山で遭難したときにも 1 食分で 3 日は元気に動き回れるから、毎週のように参加していれば、太らない方がおかしい。レストランや料理店では料理を選ぶ楽しさがあるし、その質は忘年会の非ではないから、どちらを選ぶかは、私のような天邪鬼でない限り決まっている。

これらは食の面についての考察だが、料理を酒に置き換えれば、同じことが言える。まず費用面を考えよう。ビールなんてどれだけ飲んでも 1 人で大瓶 3 本が限界だろう。中には 6 本はいけるとかいう酒豪がいるかもしれないが、全体で見ると飲めない人間と打ち消しあう。平均すると 1 人 2 本もいかない程度ではないだろうか。コップで飲んでいるから結構飲んだ気になっているだけで、実際はそんなものだ。大瓶 1 本 350 円。 2 本で 700 円。コレが倍単価でプラスされる。飲み放題をつけるとだいたい 1500 円くらいプラスされるのはそんな理由なわけだ。安いようで実は当たり前の料金設定である。

そしてビールならまだしも、カクテルなどを頼んだ日には、水っぽいアルコール入りジュースが出されるだけだ。それもそのはず、カクテルの元となるリキュールを買ってきて、ソーダやトニックウォーターで割って出しているだけなのだから。原価を下げようとして、規定以上の氷とソーダで割ってくる店もあるから要注意。こんな有様では、カクテルが不味くなるのは必定である。飲み会の席で、美味いカクテルなど飲んだ例がない。まれーに本物を出す店にあたることもあるが、たいてい酒の出がよろしくない。シェイクやステアの手間を考えれば当然であるが。

日本酒だってワインだって、いいものは使っていない。というわけで、そろそろこの事実に気がつくやつはいないのか? それともあえて気づかない振りをしているのか? 国家ぐるみで秘密を隠匿する中、オレだけサトラレ、もしくは裸の王様か?

何れにせよ、「たかが飲み会を忘年会などと言葉を変えて企画しまくったりするのはよそうじゃないか」

2007 年 12 月 17 日 (月)

12/19 に引越しをすることになった。今にして思えば無謀とも言える時期を選択したものだが後の祭り。世間的に師走は忙しい時期と決まっているが、私にとって今年の師走はまさに「日」刻みのスケジュール。「毎日スケジュールがあるのは当たり前だろ」などと、思っていても口にしてはいけない。私にとって、毎日予定外のスケジュールが入っているのは耐え難い苦痛なのである。

例えば、 12 月末までに大掃除を済ませなければならない、というスケジュールならまだいい。そういった長期スケジュールは、自分の中で、数回に分けてこれだけやればなんとかなるかな、という予測が立てやすいからだ。たいていは、最終日に泣きそうになりながら掃除する未来が決まっているにしてもだ。

今月はそういうのではなく、細々とした手続きが公私両面で毎日のように押し寄せてくる。もはや予定表を作らないと処理できないレベルである。そして引越しの準備が、面倒以外の何物でもない。 10 年間に渡ってため続けられた思い出という名の粗大ゴミが次々と発掘され、家の中は通り道が確保できないどころか通路に体が入らないほどの積み上げられたダンボールに侵略されている。フッ素加工が剥げ落ちたフライパンやら、エアロのようだがよく分からない部品(大きさは車のダンパーほど)とか、そういうのをどうやって捨てればいいか分からない。いっそのこと、粗大ゴミの処理場に持っていこうかと思いきや、先日車売っただろ・・・

恐怖の大王が降ってくる年 (1999年) に賞味期限の切れた未開封の調味料 (XO醤、甜麺醤、豆板醤) が出てきたのには驚いた。保存食の一種なので大丈夫とは思うが、さすがに恐くて廃棄処分の刑に処した。このどうにもならなさ、分かっていただけるだろうか。

2007 年 12 月 18 日 (火)

17 時で仕事が終わり、家に帰ってみると・・・

いやいや、もう無理だって。業者は明日の午後に来る予定になっているが、荷造りが終わらない。どうにもならない。しょうがないので寝た。

2007 年 12 月 19 日 (水)

眠るのが好きなくせに、明け方に目覚めてしまう。眠りは深いのだが、不思議なことである。じじい体質なのだろうか。明け方に目が覚めると、時計を見てまだまだ眠れると嬉しくなって、二度寝、三度寝するのが日課となっている。しかし今日はそんな悠長なことを言っていられない。当日 3 時に目覚めた私は、眠気を覚ますために「かまどや」で購入しておいた朝ごはん用の弁当をもそもそと口にした。明け方に大関さん弁当はキビシイ。 1/3 も食べれないのだ・・・飲み物がコーラだったのも食欲不振に拍車をかける。胃がびっくりしたせいか、眠気は覚めて活動開始。

とりあえず玄関の方から片付けていく。計画性もなく適当に散らかしてあったダンボールをキチンと詰め込みなおし、整然と積み上げていく。さらに不要なゴミを深夜ゴミ捨て場に捨てに行くわけだが、この量が半端じゃない。先日捨てたフライパン以外にも出るわ出るわ・・・ゴミ袋が足りなくなりそうだ。

そうこうしているうちに 9 時になり、残りの弁当を食べて一休み。この頃に常時稼動している PC も落として、居住空間の整理を始める。私の部屋はワンルームで、玄関、キッチン、居住エリアと続いている。キッチン用品を玄関周辺に積み上げたので、結果的にキッチン周辺がフリーになった。そこに居住エリアの本やらキャンプ用品やら CD やら DVD やらが入ったダンボールを積み上げていったわけだが、猫の額ほどのキッチンではぜんぜん収まらず、通路にもはみ出している。キチンと積み上げられたせいで、玄関に行くのはさらに苦労するようになった。トイレだってダンボールに邪魔されて扉が開かず、無理やりダンボールを押しつぶして入る始末。ダンボール樹海は腐海のように広がっていく。

荷造りはまだまだ続き、気分はほとんど賽の河原で鬼にイヤガラセをされている子供である。いくらつんでも終わらないし、ダンボールが空間を圧迫しているので、荷物が増えているような錯覚にすら陥る。どこにこれほどの量の荷物があったのかと言ったら、部屋の両面にスチールラックを使って立体的に収納しているからだろう。

教訓: 「ラックを使ってまで荷物を増やしてはいけない」 「無くてもいいなら売るか捨てるのが吉」 「捨てる勇気」 「買わない自制」 「ご利用は計画的に」

そうこうしているうちに、昼前になり、引越し屋から「 2 時に行きます」との連絡が来た。部屋着から外行きの服に着替えて荷造りを続けていたのだが、ここで大きなミスを犯した。靴下を履かずに作業を続けていたのだが、衣類を全て荷造りしてしまったのである。なんてこった。

足から冷気が染み込んでくる。窓を開けて荷造りしているから温度は下がるし、熱源 ( PC ) を止めてしまったので部屋の気候は夏から冬へ移行するし、フローリングがスケートリンクのように冷たくなってきた。足を冷すのはテキメンに効く。昔、氷の張った水溜りを突き破ってしまい、ずぶ濡れの足で、 1 時間以上かけて雪道を帰ったことがある。当然、翌日に風邪を引いたわけだが、それ以来、私の中で足を冷やすことはタブーとなっている。とにかく体を動かそう。運動は体にいいはずだ。

いよいよ 14 時になって引越し屋が到着した。それなのに、荷造りが終わっていないのである。とりあえず玄関の荷物から先に運び込んでもらい、その間に居住エリアの荷物を箱詰めしていく。引越し屋 3 人対オレ。刺すか刺されるかのガチンコ勝負である。素人にはお勧めできない。 40 分後。やったよ、母さん。天国から見ててくれたかい。

いよいよ搬送と相成った。引越し先もフローリングで、しかも暖房が効いてないものだから、もはや足の感覚はない。荷物の搬入が済む 1 時間、地獄を味わった。引越し後、速攻で風呂に入ったのは言うまでもないが、暖めた足がしびれる。

引越し後の部屋は部屋数が増えている。それなのに、一方の部屋が開かずの物置と化した。荷解きするのが嫌になるくらい、ダンボールの山だ。しかも、生活必需品が奥の方に置かれたものだから、倉庫番のようにダンボールの配置を入れ替えないといけない。倉庫番は二次元だが、この部屋は三次元だこのやろう。きっとめんどくさくなって当分このままな気がする。

こんな生活もう嫌だ。

引用

「たかが娯楽に目くじら立てたりするのはよそうじゃないか」by カウボーイ・ビバップ

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