First Creation | 2006/12/21 |
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Last Update | 2007/10/31 |
忘年会をやるらしい。ここ数日体調が悪くて、酒なんて飲めそうにないが。なら食べればいいだろといわれそうだが食欲だってない。
何をしに行くのだろう。オレはどこに向かっているのだろう。などと哲学的な思考にひたってみたりするわけだ。
どうも今月は不幸が続いているような気がする。だから家でじっとしているのが一番だと思っているのだが、どういうわけか忘年会に強制参加させられる羽目になった。上司から、「前の飲み会で借りた \10K は忘年会の席で返すから」とか言われれば、金欠病大行進中の身としては行くしかない。行かなければ餓死する窮状なのだから選択肢はないのである。あるのかもしれないが、フラグが立ってなくて他の選択肢を選べない状態と思ってもらうと分かりやすい。
ここ数ヶ月でコップ 2 杯のビールで二日酔いを体験できるほど酒が弱くなった上に、数日前に体調を崩して、酒なんて飲みたくもない気分なのだが。しかも、結構大々的な忘年会らしく、他の部署から顔すら知らないやつが来るとあっては、イマイチどころか 1% も乗り気じゃない。さらに、幹部連中は来るわ、忘年会の時間が 3 時間に設定されてるわで、どこの流派の拷問術だと、むしろ興味本位で聞いてみたくなる。
想像してみて欲しい。知らない連中に囲まれている中にぽつんと一人、シラフで 3 時間をすごさなければならないとしたら。しかも、周りには結構盛り上がってるような印象を与えなければならない。これはもう Level 3 の精神攻撃に匹敵する。意味が分からない。ヤバイ、すでにやられている。 Level 4 に訂正する必要がありそうだ。まさかこれほどとは・・・
これを企画したやつは希代の謀略家だ。人類の歴史を謀略によって誘導してきたという胡散臭い陰謀説が、ここに来てにわかに現実味を帯びてきた。まさか 2 ヶ月も前の飲み会で、私が上司に金を貸すところまで計算されていたとは。ということは、その飲み会に誘われたところから怪しくなってくる。そんなに前から伏線を張って私を誘導するとは、どこの黒い組織だ。
こうなると私に出来ることと言ったら、事態に気付いていない振りをして忘年会に参加し、何気ない会話で上司から資金を回収、しかる後、速やかに脱出することだけだ。仕事帰りにスーツのまま出席するつもりだったが、体勢を整えるために一時帰投し、動きやすい服装と足の速いバイクを用意することにする。
作戦を見破られたらお終いである。きっと取り囲まれて中途半端に大きなジョッキに不味いビールを注がれてしまうのだ。そうなればバイクは使えない。もしかするとそれこそが敵の狙いで、警察の格好をしたエージェントに取調べと偽られ、どこかに拉致されてしまうのだろうか。エージェントじゃなくても本物だった場合 4 輪の資格を取り消されてしまう。ここのところ特に厳しくなってきた飲酒運転の取り締まりにつかまる可能性は、昔と比べてかなり高い。まさか、全国で起こった飲酒運転事故は、このシチュエーションで利用するためだった!? 何と恐るべき情報工作だ。バイクは危険だ。置いていくしかない。いざとなったら自分の足で輝ける朝日に向かって走るのだ。
お前の家は仙台から北の方角だろという攻撃には、ポーカーフェイスで対抗だ。いざ、戦場へ!
負けた・・・ふらふらになって帰宅。泥のように眠る。