First Creation: 2005/12/16
Last Update: 2006/01/07
「○○さんが言ってたんだけど、ジャングルのリフト権、シーズン前に買うと安くなるらしいんだ。何枚か買わない?」
「いいね。でも金ないからなぁ」(働けよ)
「そうか。オレはさっき 6枚くらい買ってくれってメール打ったんだ。おっと、返事が来た」
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「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「どした?」
「ジャングル・ジャングルが落石のため今シーズン閉鎖・・・」
ナイスタイミング。刺しますよ?
最近、雪が降るようになった。ロマンティックではあるが、路面が凍りつくのが困りものだ。
ふかふかの雪ならば転ぶことはないのだが、夜に溶けた雪が朝方の寒さで凍りついた歩道を歩くとなると、滑らない方がおかしい。
まして革靴などスケート靴並によく滑る。革靴がスケート靴とは違うのは、スケート靴はブレードがあるために前後にしか滑らないのに対し、革靴はほぼ全方向に滑るということだ。
革靴でそういう道を普通に歩くことは物理的に不可能であるため、ここ数日はスニーカーで出勤していた。まるでニューヨーカーである。ところが、スニーカーでも凍った路面は危ういことが判明。毎朝そんな思いをするのは精神衛生上よろしくないということで、給料前も後もお金はないが、靴を新調することにした。
エンジニアブーツやトレッキングシューズ、スニーカー、北日本ならではのスノトレなど、滑りにくそうなのをいろいろ探してみた。
実は、密っそりとブームになりそうだと勝手に思っている安全靴や、米軍等の機関も採用しているタクティカルブーツにもかなり興味を引かれたのだが、私も大人である。スーツに合わせて雪道仕様の革靴を買うことにした。
見た目は普通の革靴で、裏が特殊なゴム底をしている。手で触れてみると、なかなか滑りにくそうな素材だった。
翌日、ぴかぴかの靴で凍った道に挑んだ。
いきなりガチガチに凍結した路面に遭遇、おそるおそる歩いた。いつもの革靴なら、安全マージンをかなりとって歩いても余裕で滑る道が、雪道仕様の革靴だとまったく滑らない。
試しに、わざとひねって歩いてみたり変な方向に圧力をかけてみた。滑ることは滑るのだが、普通に歩く分には十分な摩擦力を発揮してくれた。
ところが、である。ほくほくしながら歩いていたら靴擦れした。
雪に勝って靴に負けたとある冬の物語。