First Creation: 2004/06/25
Last Update: 2006/01/07
いよいよ 7月でバイクのローンも終えようとしていた。毎月の支払いは 15K である。ボーナスももらっていないのにボーナス払いがある。記念すべき最後の支払いがボーナス払いになるとは、嬉しさ半分、哀しさ半分といったところか。
一昔前まで、私は残業というものをほとんどせず、そのためボーナス時期になると顔を青ざめさせていたものだが、今は強制的に残業をさせられる身分であり、ボーナス払い如き余裕(やや誇張)である。
「ありがとう>会社」
なんて言うはずないだろうが。
私は毎月浮くはずのお金の使い道に思いを馳せていた。いっそのことマンションを買ってしまおうか。仲の良い叔父に相談したら、「電話で話すことか、バカめ。一回帰って来い」と言われて、7月中にでも顔を見せに行こうかと思っている。叔父の家は海産物がうまい町として知られている。魚、それもとりわけ生が苦手な私だが、海産物の新鮮さは認めている。叔父の家に行くたびに鯨や蟹を買っては(煮るか焼くかして。生は私の選択肢にない)食べているので、今から楽しみにしている。
というわけで、バイク購入から 3年経ったので自賠責が切れた。タイヤも丸坊主でコーナリングが怖い。そのため、バイク屋にメンテに持っていくことにした。これが散財の始まりになることも知らず・・・
蒸し暑いアンニュイな放課後(あのゲームはやったことはないが・・・)、私はバイク屋に行った。タイヤ交換、正確にはタイヤの注文のためである。
注:何のゲームを指そうとしていたのか、後になって見たらさっぱり分からない・・・
実はタイヤ交換は G.W.(ゴールデンウィーク。ゲートウェイではない)に思い立っていたのだが、その時ショップが改装中で、店員も忙しいらしく、「あと数時間待ってもらえますか」などとなめたことを言われたため、引き返した経緯がある。その後、同様の事件が 1回あり、さらにまた行ったら定休日だったりと、どうも CIA や KGB など頭文字を持つ組織が陰謀を巡らせているらしい。まったくロクなことをしないやつらだ。
しかし本日、ついにタイヤを注文することが出来た。残念なのは、注文であって交換は後日になるということだが。そうだ、ついでにメットのシールドもスモークにしてしまえ、ということで黒のシールドを注文した。自賠責は書類を忘れてしまったので、部品が届いたときに手続きをするということで後回し。
タイヤが前後で 2万円。シールドが 5千円。オイル交換で 5千円。自賠責は 2万円ほどだ。合計 5万円。意外と、と言うか、かなり痛い。
「部品は数日で来ますんで。携帯に連絡します」
店員の言葉を背に受け、私は帰途についた。
自宅に着いた私は思った。シールドは黒なんだよな。ヘルメット本体がシルバーである。銀に黒? アクセサリーなら良くある色合いだが、メットでそれはカッコ悪くないだろうか?
思い立ったが吉日の私は、早速ヘルメットを塗装することにした。夜中にメットを持って外に出る。メットをアスファルトにおいてスプレーをカラカラやっていると、通行人に変な目で見られた。この辺りの住人じゃありませんように。
黒のカラースプレーでシルバーのメットは黒く染められていった。数分で作業は完了、黒いメットの出来上がりである。