First Creation : 2004/12/01
Last Update: 2005/07/03
L型の幅広い空間を囲むように席が配置されている。壁際の席から見える夜景は、ゆったりと流れる JAZZ と相まって、来訪者にくつろいだひと時を提供するはずだ。
カウンター前の空間にはビリヤード・テーブルが 1台。注目度は 72%。誰かがビリヤードをしていれば大抵の人間は見る。但し、窓際奥のテーブルは死角になって音しか聞こえない。
その点、カウンターは特等席にあたるだろう。彼らの前で遊ぶにはそれなりの腕がないと恥をかく。常連客はそんなプレイには見向きもしない。彼らを振り向かせるには、プロ級の腕、もしくは受け狙いのパフォーマンスが必要だ。だが、デート中の二人には、サービスエースやスーパーショットの歓声も、騒音でしかない。
フードはそれほどでもないが、酒の値段はやや高め。感覚的に他店の 1.4倍だ。ただし、美味い。じっくり味わって杯を重ねたいところだ。
名も知らぬ有名人が利用するという話を聞くから、あまり安くても格下に見られるのかもしれない。しかしその値段のせいで、気軽に私を立ち寄らせない店になっている。その店に入ったのは平日だったが、広い店内に数人の客しかいなかったから、みんなも同じような思いをしているのかもしれない。
腰を落ち着けて語らうにはなかなか良い店ではないだろうか。一次会で騒ぎ、二次会で立ち寄って酒をたしなむのがいいだろう。私はマティーニ一杯でダウン。